フランス・シャテルロー,  つぶやき

ヴァカンス前のひと騒動

おととい、無事にシャテルローのパパとママンの家に到着しました。
無事に、といっても出発前にいろいろありまして・・・。

ラ・シャルノワールの庭

今日ここでこうしてラ・シャルノワールの庭を眺められるのも
全てはアントワヌくんのおかげなのです。

日本のアパートとちがって、パリのアパルトマンのドアはたいてい、
例え鍵を閉めていなくても、鍵がないと外から開けることができない構造になっています。
ドアノブを回すのではなく、鍵穴に鍵をさして回しながら開けるのです。
だからまず、ドアの外に出るときは、ちょっとの間だとしても、
鍵をもって出ることは必須なのです。
さて、おとといの予定は、アントワヌくんが会社から17時に一度帰ってきて、
大きなスーツケースを持って17時半に家を出発、18時45分の TGV に乗るというものでした。
わたしはアントワヌくんが会社にいる間、長いヴァカンス前の準備をしていました。
27日に帰ってきて、28日には日本に発たなければいけないからです。
たまっていた洗濯の最後の仕上げをし、洗い物をし、荷造りをし、
メールの返信や転送設定などを終わらせ、必要なデータを転送しました。
14時から15時の間にパリ市内まで取りに行くものがあったので、
身支度をしてコートを着て靴を履いて荷物をもって、
鍵を忘れないように鍵穴にさして、準備完了。
こうしておくことで、ドアを開けるときに必ず鍵に触れるので、
鍵の置き忘れ対策になるのです。
冷蔵庫を空にして山ほど出たゴミも捨てておかなければならなかったので、
大きなゴミ袋を片手にドアの外に出ました。
で。
普段ならここで、バッグの点検、Navigo(ナヴィゴ:Suica のようなもの)の確認、
そして大切な鍵をもっているかを確かめてから
「よし!」とドアを閉めるのですが、この日は少し様子がちがっていました。
鍵の代わりに、なぜか手に持っていたゴミ袋を確認し、
「よし!」とドアを閉めてしまったのです。
すぐに「はっっっ!!!」と気づきましたがもうあとの祭り。
フランスの鍵の厄介なところは、内側の鍵穴に鍵がささっている状態だと
外側の鍵穴にほかの(例えばアントワヌくんの)鍵をさしても、
クルクル回ってしまって、ドアを開けることはまず不可能なのです・・・。
「置き忘れ対策」が災いしてとんでもないことに。
わぁい、ça, c’est le TOP(こりゃ最高だ)!!!
うまくいけば(ささっている鍵の状態による)アントワヌくんの鍵で開きますが、
ダメだった場合、便利屋さんのような誰かを呼んで開けてもらわなければなりません。
最悪の場合、鍵屋さんを呼んでドアの鍵穴ごと変えなくてはなりません。
タイムリミットは、アントワヌくんが帰ってくる17時から出発の17時半まで。
30分で何が出来るというのか・・・。
ドアの前にいても仕方ないし、電波も入らないので、
取りあえず恨めしいゴミを捨て、ランデヴーに出かけるため駅に向かいました。
そこからアントワヌくんに連絡して事情を話しましたが、
10分後から出発直前まで、とても大事な会議があって外せないとのこと。
罵られながらも、とりあえず早いうちに TGV をキャンセルすることになりました。
ノエル前の週末です。
一度キャンセルしてしまったら、後の便も土日の便も取れるわけありません。
わたしたちとのノエルを楽しみに待っているパパとママンをふたりきりにし、
(訳あって、妹夫婦も弟夫婦も今年はフランスに帰ってこられないのです。。。)
クルブヴォワで淋しくノエルを送るという、最悪の事態を覚悟しました。
パリ市内に向かう車内で、もう一度アントワヌくんに連絡。
なんと、彼は大事な会議をキャンセルして、家に向かってくれていました。
わたしがランデヴーでうかがったお宅には、ふたりの日本人女性がいましたが
おふたりとも、そんな状況に陥ったことが(しかも複数回)あるのだそう。
下敷きのような薄い板状のものを差し込んで、ロックを外せるかもしれないと、
経験談を聞いたりして、ちょっと気もちが楽になりました。
そこからは、何度アントワヌくんに連絡しても、出てくれなかったり
不機嫌で何もいってくれなかったり・・・彼も必死だったのです。
あまりにも携帯がつながらないので家に電話してみると、アントワヌくんの声。
「ああよかった、中に入れたんだね!」
ほっと胸をなで下ろしたわたしでしたが、どうやって鍵を開けられたのか聞いても
「答えたくないね。」
との返事に、自分のやってしまったこととタイミングの悪さを痛感しました。。。
あとから聞いたところによると、クレジットカードなどを滑り込ませて失敗、
3枚ダメにし、必死にドアを叩いたり押したりしているうちに、
大掃除のときにドアの反対側についている壁(鍵をはずすとドアと観音開きになる)の
上のほうの鍵を運よく(?)閉め忘れていたことに気づき、
そこを少しずつ押していき、ドアとその壁が開いたんだそう!!!
万が一開けることが敵わず鍵穴ごと変えたとしたらえらい出費だった上に
ヴァカンスに来ることもできませんでした。
もう本当に、アントワヌくんには頭が上がりません・・・。
そして充分痛くて苦い経験になったわたしは、
しばらくは鍵をさしたまま外に出かけてしまうことはないでしょう・・・たぶん。

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