作るために使うもの,  たからものたち

わたしの宝ものたち :: Mes trésors n°1

宝ものって、小さな箱の中に大事にしまってある感じ。
たまに開けて、そっとのぞき込んだり、そっと手にとって目を輝かせる感じ。
でもわたしの宝ものはたくさんありすぎて、いくつかの棚にまとめて飾ってあります。
大好きなものたちに囲まれている感じが好きなのです。
脳みその中の物欲をつかさどる部分が壊れてるのをお見せするようで
ちょっぴり恥ずかしいのですが、写真に撮ってみました。

わたしの宝ものたち n°1

この棚は、わたしの bureau(ビュロー:デスク)の真横に吊って飾っています。
ちょうど頭の横なので、これが倒れてきたら即死します♪
以前にもご紹介しましたが、これはトロックでサビサビのハゲハゲを10€で買ったものを
パパがやすりがけ&ニスがけしてくれて新品のように蘇ったもの。
集めたカフェオレボウルたちには、ボタンやレース、縫い糸や刺繍糸などの
手芸材料や道具などを入れて飾りながら収納しています。
カフェオレボウルだけじゃ淋しいので、お気に入りの雑貨などもすき間にちょこちょこ。
どんなに忙しくて疲れているときでも、この棚をふと見上げると笑顔になれるのです♪

ところで。
宝ものといえば、お洋服なんかも大事なものがありますよね。
わたしはフランスに来てこの3年、怖くて一度もプレッシングに出すことができませんでした。
(プレッシングとはクリーニングのこと)
だって、大切にしてきた洋服が、未知の国のプレッシング技術でめちゃくちゃになったら
悲しくて悲しくて、涙ちょちょ切れちゃいますもん・・・。
だいたい、来て早々、フランスの職業でいちばんサービスがいいと思われる美容院で
頭皮が血まみれ、服がびしょ濡れで髪はチリチリになるというさんざんな目にあってから
日本とは比べものにならないほど(日本は場合によっては過剰ですが!)
サービスに対する意識のちがい、そして手先が器用でないという概念がわたしの中に植え付けられ、
(フランスでラッピングしてもらったことのある人はうなずいてるはず)
プレッシングに服を出すなんて、モヘアのセーターを洗濯機で頑固洗いするようなもの、
という恐怖がずっと頭から離れなかったんです。
でも、思い直しました。
芸術の都、そして「(実情はどうあれ)ファッションの街」といわれるパリ。
やるときは徹底的にやってくれるフランス人。
いくらなんでも、そんなひどいことにはならないだろう、と。
それが悪夢のはじまりでした。
昨日初めて、隣町(といっても歩いて5分)のプレッシングを訪れて
JILL STUART のウールのスーツ、n°44 のピーチスキンのスーツ、
Spick and Span のキュプラとシルクのスカート、BEAMS の起毛ウールのスカートを出してきました。
何年も大事に着て、フランスに来てからはプレッシングに出せず何年も眠っていた、
いわば宝ものたちです。
日本では「デラックス仕上げ」なるコースでフンパツしてお手入れしていたものの、
もちろんこちらのプレッシングにはそんな粋な計らいがあるはずもなく・・・。
(高級プレス店なんかにはあるのかもしれませんが、めちゃめちゃ高いのです!!!)
さて。
今日の夕方取りに行って、唖然としました。
いわれた時間に引き取りに行ったのですが、プレッシングはまだ完全に終わっておらず
わたしの来店に慌てて、最後のピーチスキンのパンツを山積みの仕上げ品からぐいっと引っぱり出して
おもむろにアイロンがけを始めました。
裏返すこともなければ当て布もせず、表地にぐいぐいとアイロンを押し進めていきます。
しつこいけれど、ピーチスキンのパンツです。
ああ、見なければよかった・・・。
ほかの可愛い子たちも、こんな扱いを受けたにちがいありません。
昨日あれほど、「大事な洋服だから丁寧にしてね♪」ってお願いしたのに。
マダム、「だいじょうぶよ、ご心配なく!」って満面の笑顔だったのに。
アイロンがけは1分も経たずに終了。
その場で怒りを伝える気力もなく、そそくさと帰って全部袋から出して確認しました。
ふわふわだったウールのスーツはフェルト加工のようにきゅっと引き締まり、
表面からアイロンを押し当てられたピーチスキンのスーツは卒業間近の学生服みたいにテカテカ。
起毛ウールのスカートは起毛どころか使い古した毛布みたいにぺちゃんこ、
輝くツヤが命だったキュプラとシルクのスカートは、とってもマットな仕上がりに。
しかも、スカートたちはハンガーから落ちないように鋲のようなもので留めてあって、
(スカート用のクリップハンガーというものはこの店には存在しない)
できる限りか弱い力で外したのですが、鋲のあった跡にほんのり穴が。
・・・・・・・・・。
近所の安そうなプレッシングに出したわたしも悪いので、めくるめく自己嫌悪。
しばらくは立ち直れそうにありません♪

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