ガンベッタのヴィッドゥ=グルニエ
9月は気候もよく、ヴァカンス開けということもあって
フランスではあちこちで、毎週のようにブロカントや
ヴィッドゥ=グルニエ(フリーマーケット)が開かれます。
先週のことになってしまいましたが、
日曜日はガンベッタ広場とピレネー通りで開かれた
大規模なヴィッドゥ=グルニエに行ってきました。
もちろん、掘り出しものもありましたよ。
今回はフリーマーケットなので、一般の人たちが自宅の不要品を売っていて
アンティーク業者のブースはほとんどなく、だから思いもがけず
状態のよいものたちがとても安く手に入りました。
まず最初に見つけたのが、ずっと探していた柳のパニエ(かご)。
これは若いロッカーなお兄さんが売っていて、値段を聞くと
「10€!」
「え、10€?!」
相場と比べてあまりの安さにびっくりすると、
「ウソウソ、5€だよ!」
「ほんと?5€?!」
というわけで、お勉強もしてもらわずあっさり買ってしまいました。
次に見つけたのが、かわいらしい目盛り付きのびん。
プリントの色といい文字といいレトロで可愛くて、ひと目ぼれ。
マダムに値段を聞くと5€。
「そっか、5€か・・・。」
「これは古い古いほ乳瓶なのよ。もうどこでも手に入らないのよ。」
アントワヌくんが無理無理、という顔をしたので一度はその場を去ったものの、
気になってまた前を通っては諦め、帰りがけにまた戻ってきて3度目にして交渉を開始。
「3€!」
「だめだめ、いったでしょう、5€。これがわたしの欲しい最低限よ。
古いほ乳瓶なのよ。もう見つからないの。」
そっか・・・としょげているわたしを見て
「んー、じゃあ4€。4€でいいわ。」
「ああ、どうもありがとう、マダム!」
ほ乳瓶を新聞紙でくるんでくれている間も再三
「これは古いのよ、古いんだからね!」
はい、大切にします、マダム。
そして、アンティークのトーションレース。
アンティークのレースは相場が高いので、いつもは素通りするのですが
人なつっこそうなお兄さんのブースで切れ端が無造作に箱に入れてあるのを見つけ
「これいくらですか?」
「ものによるけど、どれがいいですか?」
「えっと・・・これ。」
「うーん、1€。」
1€!
こんなに状態のよい繊細なレース(切れ端だけど)が1€!
もうひとつ、ちょっとシミのついたものを選び
「じゃ、これも併せて」
「それなら1€50。」
とってもとってもうれしくなって、買ったばかりのかごの中にならべて
歩きながらしばらく眺めていました。
最後に、テーブルクロス。
わたしはミッドセンチュリーのテキスタイルや食器なども大好きで
このクロスを見たとたん、久しぶりに心が躍りました。
これは、5€を3€に交渉したけれど成立せず。
「もっと高く売りたいくらいなのよ。」
と笑いながらマダム。
多少シミがついているけれど、全然おかまいなし。
足踏みミシンのホコリよけに掛けておこうと思っています。
さて、明日は我が町クルブヴォワのブロカント。
わりと大規模で、300ブースぐらい出店するそうです。
楽しみ!!!