Brother 足踏み式ミシン
まだ調子が上がらない・・・この3日間おふとんの中で過ごしてしまいました。
魂を抜かれてあなぐらで冬眠してるはりねずみのようです。
というわけでブログに書くこともことさらなく。
自分にハッパをかけるために、大好きな足踏みミシンのことでも書いてみようかな。
あるときどうしても足踏みミシンが欲しくなり、
Yahoo! オークションでひと目ぼれして買ったこのミシン。
当時使っていた、最先端の
「自分で描いた図案が刺しゅうできるコンピューターミシン」を売りに出してまで
手に入れたクラシックなアナログミシンです。
『テレビドラマ○○で深田恭子が使用していたミシン』なんてのを謳い文句に
ヤフオクに出されていたにもかかわらず、入札したときに
「この暴れ馬は素人に扱えるような代物ではない。」
「当時のミシン2台も使ってリストアした貴重なものだから
ミーハーな気もちで落札するのはご遠慮いただきたい。」
なんていうメッセージが出品者から届き、憤慨してケンカになったものです。
わたしは別にそのドラマを見ていたわけでも深田恭子に興味があったわけでもなく
純粋にその頑固で一途な足踏みミシンに惚れた訳なので、後には引けず
自分の履歴書や職務経歴書のようなものを送りつけてなんとか納得してもらい
ようやく落札することができたのでした。
実は、うちの母親は、わたしの母校でもある文化服装学院の師範科を卒業、
オートクチュールなどで働いていた人で、わたしは彼女に絶対的な信頼を置いているし、
彼女の技術や知識などは誰よりも尊敬しているのです。
だから、小さいころから我が家には足踏みミシンがあって、
カタカタカタ・・・という心地よい音がもう体に染みついていたのですね。
頑固で無骨でも美しい足踏みミシンがどうしても欲しくなってしまったのです。
出品者のミシン屋さんに大口叩いて買った割には
糸のかけ方をまちがって動かせないという初歩的なミスから、
そしてしばらくアーティスト活動をお休みしていた間だったこともあって、
アトリエの隅で物置になって材料が積まれていた時期もありました。
お引っ越しのときフランスに持ってきて、その後アーティスト活動を再開してからも、
最初はことごとく母に電話し、いろいろと教わらなければなにもできませんでした。
直線縫いしかしてくれないこの子で、
お人形のパーツなどの細かいカーブがわたしに縫えるのだろうかと不安だったのですが、
慣れてしまえば断然こっちのほうが使いやすいし愛着もわきます。
じゃじゃ馬だろうが暴れ馬だろうが、今ではもうなくてはならないパートナーです♪