つぶやき

ひつじと夏時間

フランスでは先ほど、サマータイムが実施されました。
夜中の2時になるときに1時間飛ばして、3時になってしまいました。
(これで日本との時差は-7時間です)
1時半ごろ時計を見て、次にふと見ると3時過ぎだったので、
日が変わるときに夏時間について話したばっかりだったというのに
すっかりそれを忘れていたわたしはとても焦りました。
いそいそとベッドに入りましたが、どうにも眠れないので
「眠れないときって、本当にひつじとか数えたりする?」と
隣でうとうとしていたアントワヌくんに聞いてみると
「うまくなんかいきっこないよ。ひつじはバカだもの。」
という答えが返ってきました。
ひつじはバカだもの、って・・・。
まあ確かに、すごく賢いようには見えないけど。
でも、なんでひつじがバカだというのか。
バカだとどうしてうまくいかないのか。
とっても気になったので、思わず突っ込みました。
すると意外な答えが。
「だってあいつら、一匹来て、次は急に三匹いっぺんに出てきたかと思うと
 進みたがらないやつはいるし、反対側から戻ってくるやつはいるし・・・
 ひつじはバカだ。」
この言葉にわたし、爆笑しながらもいたく感動してしまいました。
ひつじがそんな奇想天外な動きをするとは思ってもみなかったんだもの。
いや、むしろ、それがひつじの本来あるべき姿なのでしょう。
わたしのひつじたちといえば、規則正しく左から右へ、
きちんと間をおいて一匹ずつ、視界の端から端へ大きく弧を描きながら
ぴょーん、ぴょーん、と飛んでいきます。
自分はアーティストだとか、アイディアが豊富だとか思い込んでたのに、
そんなに自由奔放なひつじたちには想像の世界ですら出会わなかった・・・。
これは、かなりの衝撃でした。
そして思わずベッドから飛び起きて、この記事を書いています。
さすが星の王子さまの国のひと(?)。
文化の違いか、それとも彼の発想が型に囚われないだけなのか、いや現実的なのか。
はたまた・・・わたしの頭が固すぎるのか。
みなさんのひつじは、どんなふうに登場しますか?