サン=レミ聖堂 - Basilique Saint-Rémi
フランス・ランス

おふ・ランス旅行 3 ・・・ サン=レミ聖堂

サン=レミ聖堂 - Basilique Saint-Rémi

翌日2日目は、サン=レミ聖堂へ。

ここサン=レミ聖堂は、フランク王国の初代国王であったクロヴィスが、ランスの司教だったレミギウス(聖レミ)から洗礼を受けてローマ・カトリックに改宗した場所、だそう。


1000年ごろに建てられたそうで、内部はひんやりと冷たく(季節柄かも)ずっしりと重い空気。

教会や聖堂に入るといつも「いろんな機械も、クレーン車やショベルカーもない時代に、どうやって建てたの?」「ものすごい時間が経つのに、どうして崩れないの?」と「???」になってしまうわたしです。


こちらはランスの古い修道院、サン=ニケーズ (Saint-Nicaise) の床に敷かれていたペイヴメントを回収して、サン=レミ聖堂の壁に納めたもの。

サン=レミ大聖堂 - Basilique Saint-Rémi

ひとつひとつのタイルに、聖書のワンシーンが描かれています。

テクニックは、彫刻というよりは版画の技法といった感じ。細かい粒子の石炭岩にみぞを彫り、鉛を流し込みます。

すこしだけ詳しく説明すると、研磨された石版に鉛の芯で下絵を描き、その線に2〜3ミリの間隔で縦に穴を開け、彫刻刀のようなものを使って点と点をつなぎながら彫っていきます。

みぞの底は少し広くなっていて、その内部に流れた熱い鉛を槌打ちし、冷めるときに閉じ込められて固まる仕組みだそうです。

参照:Le pavement de l’ancienne abbaye Saint-Nicaise de Reims


サン=レミ聖堂のまわりはこんな感じ。

大きな木があり、石と石のすき間から植物が花をつけ、すこしの散歩道もあり、時計の針がのんびりと回っているような場所でした。


〈 つづく 〉