
Monsieur le Pug :: おっさんパグ。
やっと、窓を開け放てる陽気になりました。
お天気はまだ気まぐれですが、だんだん青空率が高くなってきたみたい。
それなのにそれなのにお散歩もせず、先々週、包丁でパックリ切った左手中指の痛みに耐えつつ、根性で編み編みマラソンをつづてている ChibiRu です。
さて、昨日はこんなへっぽこちゃんが生まれました。

その名も「おっさんパグ」。
フランス語でかっこよくしたらまぁ、”Monsieur le Pug“「パグ氏」ってところでしょうか?
え・・・また短絡的な名前だって?
なんだかんだ、丸2日かかってしまいました。なかなか思い通りのフォルムにならなくて。
このおっさん、おなかに吹き笛が入っていて、押すとキュウキュウ愛らしく鳴きます♪
試作品なので改良の余地アリアリなのですが。
たとえばマズルとか。下あご、大きすぎだし編み始めが目立ちすぎ。
終わってから「はっ このカーブはこう編むんだった!」なんていうウッカリも、次回はちゃんと気をつけていこうと思います。
でも、ひさしぶりに「クリエイション」と呼べる仕事をした感じ。
いつもは型紙を使い回したり、色だけ変えたり部品だけ変えたり、しかもまん丸で作りやすいパーツばっか作ってるから。
たまには新しいことに挑戦するのもいいものね。そしてやっとのことで出来上がると、うれしさも倍増なのです♡♡♡
それでは、おっさんパグの全貌をご覧ください。
本当は、セーラー服を着せたかったんです。でもちょうどいいマリンブルーの毛糸が家中探しても見つからなくて。
次に浮かんだのが、ビキニ。「みどり色の三角ビキニ」姿が鮮明に浮かびました。
ただ、裸のボディを編むだけのベージュの糸がありません。それで断念。
そして最後に「これだ!」と思ったのが、1900年代のムッシューたちが、自転車や海水浴などのスポーツのときに着ていた、シマシマのコスチューム。つなぎなのかセパレートなのか分かりませんが、半袖半ズボンのやつ。
あとで判明したのですがこれ、アンリ・ルソーの「フットボールをする人々」(1908) という絵の中のイメージがわたしの脳裏にハッキリと(そして歪んだり混ざったりしながら)刻まれていて、そのイメージ(マズルが口髭に見えるし)の中の衣装だったのです。
その元ネタの絵を(まだルソーだと思い出せなかったので)ネットで探すのにアントワヌくんまで総動員して、さんざん時間を費やしてしまいました。
今思えば、どーでもいいことなのにね。

