毛糸を買いに・・・そしてパリ散歩。
日曜日からパリはとてもお天気がよくて、用がなくても外に出たくなります。
そんな中、ずっと部屋にこもって制作していたわたしですが、必要な糸が足りなくなったこともあり、昨日はひさしぶりにパリに出てボン・マルシェまで行き、バスに乗ってポン・ヌフで降り、そこからオテル・ドゥ・ヴィルまでお散歩。
BHV (Bazar de l’Hôtel de Ville : ベー・アッシュ・ヴェー) で材料の仕入れをすませました。
写真は、昨日撮影した L’Hôtel de Ville(ロテル・ドゥ・ヴィル/パリ市庁舎)。
昨日知った、とても残念なこと。
日本にいたときは、ユザワヤに行けばまず材料に困ることはありませんでした。
かつて、まだユザワヤが浦和にみっつの店舗を構えていた頃、その毛糸コーナーはほぼワンフロアを埋め尽くし、色も素材もメーカーも生産国も、全てを網羅していました。
だから、車で浦和まで出かければ、いつでも好きな色・素材の毛糸を大量に、しかもとても安く仕入れることができたのです。
8年前パリに来てから、毛糸を仕入れられる場所を探し歩きましたが、これが意外とありません。ボン・マルシェの最上階にあるメルスリーの毛糸コーナーがいちばん充実していました。
ただ、ボン・マルシェは高級デパートですから、どれもお高いのです。なので、もっぱら近所にある Phildar というメーカーの直営店に行くようになりました。
幸い Phildar は質のよい、豊富な種類・原料・太さの毛糸が揃っていたので、困ることはそれほどありませんでした。
ところが、昨年その近所の Phildar 直営店が閉店してしまい・・・。
しばらくは在庫でこと足りていたのですが、このたびまた毛糸が必要になり、数年ぶりにボン・マルシェのメルスリーに足を運びました。
毛糸をえらぶのを想像してわくわくしながらエスカレーターを最上階までのぼるとそこには、メルスリーのメの字も見当たらず、代わりに子どもの玩具があふれていました。
「まちがえたのかな?」と階を確認、でも最上階だからまちがえるはずがないし。独特の間取りを見ても、ここにちがいありません。
最近(昨年かな?)ボン・マルシェはリニューアルしたので、きっとどこかの階に引っ越したのでしょう。
「何階になったのかな?」
はやる気もちを押さえつつ、そこにいた店員さんに尋ねてみると。
「マダム、メルスリーはもうありませんよ。」
・・・・・。
「えー・・・と? メルスリー? もうないの? メルスリー???」
「はい、もうありません。」
「ボン・マルシェには、もうメルスリーはないの?」(しつこい)
「はい。」
しばらく状況がつかめませんでした。というか、受け入れたくなかったのかもしれません。
大げさじゃなく、本当に、本当に本当に、途方に暮れました。。。
追い出されるような気もちで外に出て、仕方なく iPhone で検索しましたが、パリで好きに毛糸を買えるお店というのは本当にすごく限られていて。
でも材料がなくては始まらないので、マレにある BHV までバスで向かい、そこの3畳ほどしかない毛糸売り場で不本意な色の毛糸を仕入れるしかありませんでした。
ああ、もうボン・マルシェのあの毛糸売り場がないと思うと、ほんっとテンション下がるわ・・・。
日本に行っても、もう浦和のユザワヤのあの毛糸売り場は存在しないし。
毛糸こそ色も素材も太さも、見て触って確かめないと分からないから通販は無理だしね。どこで毛糸買えばいいんだろう?
写真は、ポン・ヌフからの眺め。