フランス旅行・リール ・・・ 4
2日目、ふたたびルーベ (Roubaix) の街へ。目指すはラ・ピシーヌ (La Piscine)。
ラ・ピシーヌ (La Piscine) とはプールのこと。ざっくりいうとここは対結核の衛生のため、温水浴を市民にさせるべく、ベル・エポックの頃に建てられた施設なのだそう。素晴らしい建築・素晴らしい内装にうっとり。
しかしこの美しさの生い立ちや役割にはいろんな紆余曲折があったようです。そしてプールとしてのその生涯を閉じる際にも・・・。
アール・デコ様式。
こんなにコテコテ(いい意味で)なのは本や写真集の中だけでしか見たことなかったなぁ。
博物館にはプールサイドにならぶ彫刻たちのほか、プールを一周する2階の個室浴場には、布の素材別・年代別・モチーフ別に、生地見本、サンプル帳、説明のキャプション、それを使用した衣裳などがところ狭しとならべられ、ショーウィンドウに展示された服のデザイナーにはヴィヴィアン・ウェストウッドやゴルチエなども名を連ねていました。
そしてそのまわりをぐるりと囲う壁には、ちょっとわたしにはコンセプトがつかめないラインナップの絵画や壺、織物たちが。どんなものだったか、まったく覚えていません。。。
ちょうど、ウィリアム・モリス展が開催されていました。
彼の作品はとても気高く美しいと思いますが、調べるとか集めるとか、そこまでのめり込んではいなかったわたし。でも実際に手で描かれた繊細な線やなめらかで堂々とした家具などを見てしまうと、やられますね。背後からぎゅっと、不意を突かれた感じです。
ポストカードとカタログと日本語説明つきの彼の図案辞典をしっかりお買い上げ。次はウィリアム・モリスのウンチクすらすら言えるようになってるかも!?
この夜はゼニット・アリーナ・リール (Zénith Arena Lille) に、この旅のメイン・イベントである “JOE HISAISHI EN CONCERT SYMPHONIQUE”(久石譲のジブリにまつわるオーケストラ・コンサート)を観に行ったのでした。
〈 つづく 〉
ラ・ピシーヌの生い立ちや運命を知りたい方は、↓↓↓ のリンクをたどっていくと、詳しいお話が読めると思います。
TOURISME JAPONAIS
仏政府公認ガイドと旅するフランスフランス旅行のあれこれについてものすごく勉強になるサイトです。
以下はラ・ピシーヌのことが詳細に書かれた記事。
これってプール?ルーベの美術館「ラ・ピシーヌ」の知られざる誕生秘話
Roubaix La Piscine
ルーベのラ・ピシーヌ公式サイトRoubaix La Piscine