思いつきでリヨン ・・・ 4
サン・ジャン=バティスト教会の外観を眺めたら、旧市街を散策。
たくさんの Bouchon Lyonnais(ブション・リヨネ)という昔からある食堂(パリでいうビストロらしい)が軒を連ねています。
モダンなブティックがなにもないのがとてもよい。
ここは、20年前に訪れたときもとても好きだった界隈。黒光りした木と石のにおい、ガタガタ不安定な石畳、迫ってくるような建物と、もう異国の感じがものすごかったんですね。
当時は日本のほかにといえば、パリの整備された街並みしか知らなかったので、かなり高揚したのを昨日のことのように憶えています。
5時間も外を歩いたら、手がかじかんで iPhone のシャッターボタンもタップできなくなっていました。本体を支えているのも大変だった!なんてったって、この日のリヨンの最高気温は2℃。冷蔵庫よりも低い!
なので、カフェに入ることに。
ところがこの旧市街、昭和なカフェかブション・リヨネはたくさんあるのですが、小綺麗なカフェがない!
なぜ昭和なカフェがダメかというと、中にいるのは男性客ばかりで、ということは必然的に、女性のトイレに希望をもてない・・・ということなのです。
便座がない、というのはそれなりのカフェにもあることですが、ひどい場合(古いとか整備してないとか)はトルコ式といって、昔の和式トイレをもっと大ざっぱにしたようなもの。簡単にいうと、床に開けた穴をまたぐ感じです。
さて、冷蔵室のような空気の中をウロウロさまよって、やっとサロン・ドゥ・テを見つけました。
ショーウィンドウには毒々しい焼き菓子やアメ、チョコレートやクッキーなどがびっしりならんでいます。面白そうだし、トイレ事情も限界に来ていたので、チャレンジすることに。
店内のデコレーションや食器の選び方も、節操がなくてもう昭和そのもの。だけど頼んだホットチョコレートやクレープはとても愛情のこもった濃厚なお味でした。
お店に入ったときはもう完全に手の感覚がなくなっていて、コートのでっかいボタンすら外せなかったので、こころも体も暖まったひとときでした。