
BOTOT ・・・ ボトーの歯みがき粉。
今日は、7〜8年前から愛用している歯みがき粉を。

若いころは「リフレッシュしてスッキリ!」と思っていた、一般的な歯みがき粉のぴりぴりする感じにもう耐えられなくなって、もっとやさしい自然素材のものを探しているとき、パラファーマシー(美容のものなども幅広く扱う薬局)で引き寄せられるように手に取ったのが始まりでした。
そう、はじめはルックスに惚れて購入したのです。
(かつてはこんなメタリックなパッケージではなく、もっとクラシックでマットなデザインでした)
赤いパッケージはシナモン・クローブ・ミントのブレンド、みどりのパッケージはミント・松・ユーカリブレンド、天然のエッセンスから作られています。
可愛さに手をのばしたものの、きっと美味しくないんだろうな、最後まで使い切れなかったらどうしよう・・・と心配でしたが、これがよい!わたしもアントワヌくんもその不思議な風味にすっかり馴染んでしまい、今ではほかの歯みがき粉が使えなくなってしまいました。
そしてうれしいことに、”Bain de bouche”(口内洗浄液)もあります。そしてどうやらこちらが “BOTOT” の始まりのよう。

なかなか興味深いので、パッケージの説明とサイトに書いてある歴史を交えて、すこしご紹介を。
1755年、エドム・フランソワ・ジュリアンという医師により、ルイ15世のために特別に作られた “Eau de Botot”(ボトー水). この天然エッセンスの調合はすぐ、プレイボーイ王の息から高い名声をもたらすようになりました。
フランス革命の直前、ルイ16世はボトー水を王宮で承認しました。
何ヵ月かのち、タンプルの監獄で、マリー=アントワネットは看守にその小瓶をもってくるよう言います。
何年かが過ぎ、ボトー水は数年の宮廷での栄光により、その名誉ある地位を不動のものにしました。
1846年、バルザックは “Les Comédiens sans le savoir” (レ・コメディアン・サン・ル・サヴォワール)という小説のなかでボトー水に触れています。
そして次に、映画界が、この名だたるうがい薬の栄誉を独占しました。
1937年ボトー水は、ジャン=ルノアール監督の「大いなる幻影」”La Grande Illusion” という映画に登場します。そして半世紀が経ち、この水は「アメリ・プーラン」の浴室に、誇らしげに鎮座したのです!
(ちょっと長いですが、原文はこちらから・・・フランス語です)
BOTOT
↓↓↓
https://www.botot.fr/
彼らのWEBサイトは手描きのよれよれとしたイラスト(失礼!)がそこかしこに使われていて、とても可愛い、さすがです。

