最近、だいぶ日が長くなりました。
パリ郊外の我が家では、20時半頃になってやっと、夕暮れが見られます。
1日が長くなってうれしいけれど、外は明るいのに気づけばもう夜の8時、
あれ、アントワヌくん帰ってくるのに、夕ご飯の支度まだだった!なんてこともしばしば。
(アントワヌくんの帰宅はだいたい21時頃と、フランス人にしては遅いのです)
ほぼ半年ぶりのこの感覚、なんだか体内時計まで狂っちゃって、
日本に帰国するときの時差ボケより厄介です。
さてさて。
霧雨の中、歩き回ったシャテルロー市街。
雨と平日の午前中だったからか、人通りはほとんどなく、本当に静かでした。
ここは、商店街をちょっぴり離れた住宅街。
グレイの空の下、ポケットに手を突っ込んでひとり歩くムッシューがまた哀愁を誘います。
郊外にできた数々の大型スーパーやショッピング街のせいで、
繁華街であるはずの駅前の市街地も、今では3〜4軒に1軒くらいの小売店がつぶれ、
売りに出されたりほったらかされたりしているような淋しい状態。
わたしが初めて訪れた7年前と比べても、ずいぶん寂れてしまいました。
そんな中でも目を引くのが、商店街のあちこちに設置されている真っ赤なこれ。
ワンちゃんの糞を上の部分に収納してある(はずの)袋に入れ、下のゴミ箱に捨てるのです。
これは地域によって、たまに見かけることもある便利な設備。
(アイディアは素晴らしいのですが、袋が充填されているのを見たことがありません)
駅前通と平行に走る目抜き通りには、こんな立派な建物もあります。
下は CRUGEON SOURIS という名前の、高級テーブルウェアやちょっと贅沢なキッチンツール、
贈り物にするようなものを扱うブティック、こちらは健在です。
これは上の建物を角から見上げたところ。
丸天井もあります。
比較的最近、建設されたであろう立派なファサードを写真に収めようとしていたら
「もっと古い、アール・ヌーヴォーの素敵なファサードが向こうにあるのよ」と
通りがかりのマダムが連れてきてくれたのがこちら。
(フランスでカメラを構えていると、よくこんな風に声をかけてもらえます。
人懐っこいというか面倒見がいいというか口を出さずにはいられないというか・・・。
そういうところがフランスを好きになった理由のひとつでもあります。)
写真ではよく見えませんが、両端の柱には曲線が美しい植物と猿・オウムなどのモチーフが。
窓まわりのデコレーションも素敵です。
下は quincaillerie(カンカイユリー)といって、日本でいう古い金物雑貨店。
石造りでとんがり屋根の家が多く見られるシャテルロー。
使われている石はこの地方の石で、雨にあまり強くないため
老化すると、削れてしまったり溶けてしまったりするのだそう。
表面が崩れかけている家を何軒も見ました。
日本だったらまず、ちょっとした地震でも耐えられないでしょうね。
7年もの間たびたび訪れているのに、見るのは今回が初めてだったサン=ジャック教会。
うーん、後ろ姿から想像していたよりはるかに立派なファサード。
正面奥の家が可愛かったのですが、写真ではよく見えませんね。
左手にはコロンバージュ(木骨組積造り)の家も見えますが、下だけ改築したのかな?
錆とかペンキの剥がれとか、ほころびとか朽ちた木とか、そういうものがなぜか好きなわたし。
わたしにとってシャテルローの街は、撮影ポイントの絶えない場所なのです。